そのうち更新、そのうち・・と思ってたらあっという間に3か月が経っちゃって。
 久しぶりにマイページを開いてみたら、なにやらヤフーブログがリニュアルするらしいですね。
 ちらっと見てみるとリニュアル後は随分あっさりと・・・フェイスブックやインスタを意識してるのかな?
 むかーしホームページが流行ってた頃はブログってなんて簡単で便利なんだ!と思ったモノです。
 しかしフェイスブック等のSNSが普及し始めると更に簡単に投稿出来てお手軽に・・・それに慣れるとブログ書くのがもう手間で手間で。
 勝手なもんです(笑)
 ブログはブログで書庫など記事をカテゴリ別に出来たり、それはそれで便利だと思うんですけどねー。

 ・・・・って本題と無関係な前置きが長く・・昔からですけど(笑)

 そんな前置きとは全く無関係な久しぶりなニップのお話です。
 実に3年半ぶり(笑)

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 サウスベンド時代のウッドプレスアイモデル、カラーはSPです。
 随分と色焼けしてますが白ベースに黒ブチ、いわゆるホワイトコーチドッグカラーですね。
 今更ですがこのコーチドッグ、サウスベンドではSPと呼びます。
 SP、スポッテッドパピー、つまりブチ模様の仔犬の様な色、早い話がコーチドッグな訳ですが(笑)

 しかしながら今回はカラーの話ではなく。

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 このリグ。フックハンガーと言われる金属パーツですが、ニップアイディディとしては何代目かご存知ですか?

 え?そんな事知るか?
 そんな事言わずに(笑)

 この矢印タイプのサーフェイスリグは3代目のリグとなります。
 ヘドンのタイガーなんかと同じ形ですかね。
 この矢印タイプを仮にアローリグと呼ぶとして、最初のリグはカップリグ、2代目のリグが下の写真のアローリグになります。

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 ところが良く見てもらうと分かりますが、アロー(矢印)の形が今回のSPカラーの物とは違う形をしてますね。
 矢印のカエシの部分が直型の物とヘの字型の物と。更にこの後、発泡ニップ等に使われているスコップ型のSリグに代わり、最後にカップはカップでもカップワッシャーを使ったリグになります。
 資料が少なく、細切れになったピースを寄せ集めて無い頭で検証してるので確証有りませんがアローリグの前期後期の切り替わりが’60年前後では無いかと思われます。

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 ついでに少し脱線してみると、こう言ったルアーたちもいわゆる工業製品なワケで、昔は一つ一つ手で木を削って作られていた物がだんだんと一度に大量に型抜き出来るプラスティックに変わり、一つ一つ拘って作られていたパーツもグローバルスタンダードとかユニバーサルとか言う言葉の波と共に規格品が使われる様になり、コストダウン競争と並行して精度の高い物を求められ・・・
 決して安くて良い品を否定する訳じゃないんですけど、じゃあこのオールドとかビンテージと呼ばれるプラグの醸し出す格好良さは何?
 形だけ似せたレプリカには無いシブさは何なんだ?って思うんです。
 我々はルアーにそれを求めている訳ですが、ルアーに限らず例えば工具だったり例えば車だったりとどこの世界にもレトロ好きは居たりしますよね。
 懐古趣味なんて言ったりしますが、確かにそう言う傾向も有ります。
 でも、前にもどこかで書いてると思いますが、バス釣りしてた80年代前半、それ程ルアーも持って無かったし、釣り雑誌なんかも読んで無かったから当時のルアーで知っている物なんて極僅かで実際の所、思い出も限られています。
 ニップなんて知ったの21世紀なってからだし(笑)
 何よりこのプレスアイのニップが作られた60年代って生まれても無いわけで(笑)

 それでも惹き込まれてしまうんです。
 
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 脱線し過ぎました(笑)

 そうそう、プレスアイ。
 1stモデルのニップはタックアイですね。
 そして2ndモデルからがこのプレスアイになるんですが、このニップはざっくりと区別すると3rdモデルになります。
 同じプレスアイですがペラのボスの形状が2nd(上の方の前期アローリグの物が2nd)とは違い、基本的にはこの3rdのボスペラ形状が若干の変化は有りつつも現在までも繋がっています。
 要するにこのボスペラが完成形、と言う事ですね。今の所。

 そしてこのプレスアイは60年代中期にコストダウンの為か現在につながるペイントアイに変わります。

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 このルアーが誕生しておよそ70年になりますが、先輩バスオレノと共にこれほど会社を転々をしながらも作られ続けているプラグは珍しいんじゃないです?

 ニップの変遷は以前にも一度やってるので今回はこれ位にしときますが、このニップはウッドです。
 当然の如く木材の伸縮によるヒビや塗装剥がれ、へこみ・傷などこのプラグが使われてきた事の証がボディに刻まれて行きます。
 もちろんプラで有ろうが金属で有ろうが同様に傷は付いていくんですけどね。
 でも個人的には某Z社にハマっていた頃の影響か、ウッドプラグへのキズが一番恰好良く思えたりします(笑)
 ニップの場合、発泡物も良く使うのでキズだらけですが、塗装剥げなんかは下地の白いのが見えたり、あまり格好良くありません。
 いっその事、誰かブルーライトニングにでもリペイントお願い出来ませんか?(笑)

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 ウッドプラグの弱点としては木材の性質上、水に浸かった後に乾燥した際や温度差等で伸縮する為、塗装が割れたり木材そのものがヒビ入ったりします。
 放置するとそこから更に水が浸み込みどんどん悪化します。

 某Z社のチマチマプロップGE(笑)等は一回の釣行で見事に塗装バキバキになりました(笑)

 そう言った場合にでも瞬間接着剤一つあれば割れた所に瞬着を染み込ませる事でそれ以上のひび割れを食い止める事が出来ます。
 実際はそれでもどこからか水が浸み込み、ボディの喫水が変わりアクションが変わったりするんです。
 それもウッドプラグの弱点っちゃあ弱点なんですが、裏返して魅力とも言えますよね。

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 さあ、やっと本題なんですが(笑)
 このニップ、もちろん首振り得意なんですけど恐らく水吸っちゃったり乾燥したりを繰り返した結果なんでしょうか。
 それともこのモデルの特徴なのか。
 すこーしだけ頭を水中に突っ込みます。
 水中に突っ込んだままペラ回します。
 それだけです。

 え?(笑)
 それだけです(笑)

 でもね、それだけの差がバスにアピールする事ってあるような気、しません?

 良くプラグのプラの質の差でラトル音が変わって、それが釣果に影響する、とか言うじゃないですか。

 例えば発泡のニップは物凄く良く動くし、それなりに水絡みもあるけどあくまで水面勝負。
 現行はやっぱり良く首を振るけど、動きが硬い。てか重い。
 初期タックアイのはとにかく水絡みが良く、首も振るしペラの音も良い。
 とか。

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 白状しちゃうとこのプレスアイ最終期のモデルはそこそこ持ってたりするクセにあんまり好きじゃ無かったりして、そんな理由で釣り場での出番がほとんど無かったりして・・・(笑)
 ほら、プレスアイなら前期の方がボスペラも凝ってるし音も良さげだし、ボディシェイプは発泡物のが格好良いし・・・・・なーんか中途判場で・・・(笑)

 それがこのニップ、キズも剥がれもあるけど安いし実釣用にと手に入れて使ってみたらこの動き。
 付き合ってみたらしっくり来るじゃん、てな感じ?(笑)
 やっぱ外見だけで食わず嫌いすると損だよね、って(笑)

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 この流線形、格好良いと思いません?(笑)(笑)
 なんてゲンキンな(笑)
 ま、惚れたらこんなもんです。
 
 上の写真は同時期と思われるNo.T910(上)とNo.910(下)です。
 T910がトレブルフック、910がダブルフックですね。
 以前のニップ記事で述べてますが、ニップは標準仕様がダブルフックの為にトレブルフックのモデル品番コードに”T”を付けてます。
 そもそも、ニップはウィードレス性能を前面に押し出したルアーで良く回るペラがウィードガードの役目を果たし、標準搭載のダブルフックは障害物に触れてもボディに寄りそう事でカバーをクリアします。

 ・・・ペラにウィードが絡み回らなくなり、三本も有るフックが触れたバスも逃さなきゃストラクチャーも逃さないってのが実の所ですけど(笑)

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 でもって一番最近釣れた画像がコレ。

 めっちゃ久しぶりに釣れたんで引きなんて味わえずとにかく早くキャッチしようと必死でリール巻いたら小さかったと言う(笑)
 

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