何度かお話やコメントしたことが有るけど、僕が最初にバス釣りをしたのは小学校5~6年の頃だから1980年代初頭って事になる。
 
 いつも遊んでいた友達が、今日は釣りに行くから遊べない、と言い出し、じゃぁ着いていくかって事で近所の川で借りたテグスと針、噛み潰し錘にベニサシを付けてタナゴの手釣りをしたのが釣りのきっかけ。
 
 その後すぐ、バス釣りを始めるんだけども、これが全く釣れない。
 
 中学に上がって少しした時、琵琶湖の内湖で乙女ヶ池と言う、それはそれは鬱蒼としたいかにも釣れそうな場所で、ピィウィワームの6inテキサスリグ(シンカー10g笑)で初めて33.5cm(だったと思う)のバスをやっと釣り上げ、何故かそこでバス釣りから一旦離れてしまった。
 
 なので、実質、2~3年ほどしかやってなかったと思う。
 
 その頃持っていたルアーが、これもそこかしこでコメントした記憶が有るけど、タイニークレイジークロウラーに、ベビートーピドー、ラパラF7にJ11F、ファッツォーにウィワート、バグリーDB2・・・後はコーモラン辺りだったと思う。
 
 多分、当時の友達の影響だと思うけれど、月のお小遣いをフルにつぎ込んで、月1回だけ、電車に乗って釣具屋さんへ行き、友達に相談して勧められた海外ルアーを1個だけ買う・・・そんな事していたと記憶する。
 
 だから、ダイワやシマノのルアーは殆ど持ってなかった。
 
 上に出て来たルアーの殆どは既になんらかの形で記事にしてしまっていたけれど、実はもう一つ、子供の頃の思い出を書ける数少ないルアーが有った事を思い出した。
 
 そのルアーに最近、リサイクルショップでめぐり合った。
 
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 前置きが長くなったけど、それがこれ・・・ハリソンのスーパーフロッグ。
 
 良くは調べてないけど、3rdモデルらしい。
 
 思い出と言っても釣れた思い出では無く、当時、どう言う訳だか、仲間内ではスーパーフロッグは憧れの的だった。
 
 それこそ、ギルモア・カパーヘッドジャンパーなみの人気だった。
 
 持ってるだけで羨ましがられる、そんなルアーだった。
 
 ・・・・なんでかは全く覚えて無い。
 
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 ウィードレスやウィードガードと言う単語がウィードに引っかからない、と言う意味の横文字で有るとは全く知らなかったが、とにかく障害物の有るところでも使える、と言う意味でウィードレスと言っていた様に思う。
 
 ワームフックでも今はオフセットが主流だが、セルフウィードレスタイプのオフセットを使い出すまではストレートフックのラインアイすぐ下に折り曲げたワイヤーが付いていて、それをフックポイントに引っ掛けるタイプのウィードレスフックが流行っていた。
 
 しかし、実際の所、どこまでその効果が有るのかは甚だ疑問では有った。
 
 事実、ちょっとしたミスキャストや、葦などに引っ掛けよう物なら、ワームフックのワイヤーガードはすぐ外れ、スーパーフロッグ自慢のウィードガードはフックポイントからズレてしまっていた。
 
 まぁそれでも強引に引っ張って回収していたのだから、一応は機能していた、と言う事か。
 
 そんなわけで、ちょっとこのガードの印象は深い。
 
 と、同時にスーパーフロッグと言えばこのワイヤーガードモデルが自分の中ではスーパーフロッグだった。
 
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 当時、近所の川ではまだバスの存在が不確か(仲間の誰も釣っていなかった)で、存在の確認されていたもう一種のルアーターゲットのライギョを狙いに自転車で川と繋がっていた小さい池でこのスーパーフロッグを投げていた。
 
 その頃から釣り場の少ないここらではスレていた(自分の腕のせいには誰もしなかった)為、ライギョの姿は見えたものの、目の前に落とそうが何をしようが全くもってターゲットからは無視され続けた。
 
 肝心のスーパーフロッグの動きと言えば、ただ真っ直ぐにラインと一直線にスーッと来るだけで、当時ペンシルの動かし方すら知らなかった僕にはポーズを取った時にそれらしく漂うこの切れ目の入った脚だけが武器だった。
 
 しかし、それでもスーパーフロッグは持っていただけで、人気者だった。
 
 このルアーを当時買った時の思い出はしっかり記憶が有る。
 
 車で行けば10~20分と言う近くに祖父母は住んでいたのだが、小学5年か6年の秋、祖父宅の近所の神社でのお祭りに行った時、貰ったお小遣いで何を買おうかと言うと勿論、ルアーしか無かった。
 ルアーが欲しくて居てもたってもいられなくなり、今は亡き祖父に無理を言って、縁日の夜店が並ぶ通りを越え、電車の駅近くに有ったエビスと言う釣り具屋さんに連れて行ってもらったのだが、あいにくルアーのたぐいは殆ど置いて無いと言う。
 
 そもそも、まだルアーを扱っている釣具屋さんが近所に少なかった為に、わざわざ月一回、電車に乗って隣町まで行ってたのだからこの小さい釣具屋さんにルアーが無くても何の不思議も無かった。
 
 しかし、店主のお爺さんが、ルアーと言うとこれくらいかな・・・・と言って出して来てくれたのが、有ろうことかスーパーフロッグだった。
 
 確か、値段を聞くと7、800円ほどだったと思う。親戚一同が集まる年一回のこのお祭りはお年玉と同じく、もらえたお小遣いで懐が暖かくなる恒例の楽しい行事でもあったので、思い切って買った。
 
 当時の定価を知らないので、安いのか高いのか判らないが、確か・・友人にスーパーフロッグ買った!と言っても信じてもらえなかったので、珍しかったのか、高かったのかと思う。
 
 もう、スーパーフロッグを手に入れた嬉しさでウキウキしながら祖父とまた来た道を帰り、夜店もワクワクしながら見て通ったのを覚えている。
 
 後日、友達に自慢してもなかなか信じてもらえず、ウルトラフロッグと言うスーパーフロッグの偽物じゃないのかとか色々言われたが、あの台紙にラッピングされたパッケージにはっきりとSUPER FROGと書かれていたし、暫くしてから友人がスーパーフロッグの写真が載った釣り雑誌を持って来て、やっと本物だと証明されたのだった。
 
 このボディ、中は軟質発泡ウレタンで、非常に手触りが良い。しかし、その上にコーティングされた塗料(?)が弱く、劣化すると空気が入るのかブツブツが出来、そこから薄皮を剥ぐようにぺリペリめくれて、下地のウレタンが顔を出す。
 
 でも、そんなルアーなのに、持っているだけで人気物になれるルアーだったのだ。
 
 これを買った釣具屋さんの有る駅は毎日通勤途中に利用する駅なのだが、今はもうシャッターが閉まり、懐かしい看板だけが残り、一緒に着いて来てくれた祖父ももう居ない。
 
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