ある方(内緒コメントでしたので、ネームIDは伏せさせて戴きます)より記事に内容についてご指摘とお叱りをお受け致しましたので修正させて頂きました。(2012/7/17)

 その修正部分とはグラスアイ(目玉)に関する記述です。
 ZEAL社の純正グラスアイは有名なスワロフスキーの製品だそうです。
 プラスティックと記述してしまっておりましたが、ここをガラス製品と訂正させて頂きます。
 ZEAL社と関係各位にご迷惑をお掛けした事をお詫び致します。

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 前回がサルモでちょっとマイナーだったから、今回はアメリカンメジャーリーグ級のルアー行くかと言えばそんな事は無く。
 油断も隙もありゃしないぞ(笑)

 今回は実に5ヶ月ぶりのZEAL、日本じゃメジャーですよね?
 ・・・誰ですか、メジャーだった、とか言ってるの(笑)
 昨年は倒産に続く復活劇、現在はまた別資本の元、通常営業してファンの方はもう泣いたり笑ったり大変な一年でしたね(笑)

 そんなZEALの、御三家登場、元祖水押し系ペンシル、テラー3/8oz(2001年)です。

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 元祖ってのは多少大げさかも知れないけど、何しろ水押しって単語の言いだしっぺがS・カシワギさんなんだから良いですよね♪

 今のアメルアやB級ルアーにハマる前はここんちのルアーにハマってたわけだから、個人的には縁の深いメーカーなんです。
 他の国産メーカーが国産と言う書庫にまとめられてるのに、ZEALだけは専用書庫作っちゃったりしてる位ですから(笑)

 ZEALでは好きなプラグは既にいくつか紹介済みですが、プラグが水を押している感覚を学んだのは何を隠そう、このテラー3/8oz。

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 まん丸頭から尻にかけてテーパーの付いただけのシンプルな形だけど、複雑なだけの形が良いとは言えない良い見本となるペンシルですよ。

 もっと細長くて大きい5/8ozは動かすのが少し難しいと言われてるけど、うまく動かせた時のスケーティング幅は驚きます。

 尻側がもっと細く若干きついテーパーになってるのがテラー35シリーズ、このテラー3/8ozと共に非常に動かしやすいペンシルです。

 ホンの少しのロッド操作でクイックイッと動く様は、使うのが楽しくなって来る事請け合いです。

 でも、このテラーの水押しを味わうには若干の慣れが必要かも。

 文字で表現するのは難しいけれど、慣れるとグゥイッと頭で水を押しながら首を振るのが分かります。

 それほど難しくは無いですけどね^^;

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 ZEALのルアーはほぼ、腹に年号とモデル名が記載されていて、それを見ればほぼ発売年月が特定出来ます。
 このテラーの場合は2001年、この年テラー3/8ozが発売されたのは2月のみ。
 って事は2001年の1月25日発売のバス雑誌に広告が掲載され、仲間内と欲しいカラー、人気高で競争率の高そうなカラーの話で持ちきりになって・・

 この時はAKB(アケビ)とMPH(メタリックパープルヘッド)とYMRH(ユウバリメロンレッドヘッド)辺りが表彰台で、次点がTSG(トノサマガエル)だったんじゃ無かったかなぁ・・・。

 このKMBもその次位に無くなるカラーでしたね。

 あ、このKMBは・・・クダモノバタケです(笑)

 ZEALルアーを記事にする度にカラーコードについては触れてますが、なんちゅうネーミングなんでしょうか。
 これがZEALルアーの楽しみの一つでも有るんですけどね♪

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 今時のTBじゃ英世一枚前後で買えるZEALも定価は結構しますよね。
 でも、こう言うカップリグや、そのカップにネームを刻印してたり結構お金かけてるんですよね、良く考えると。

 Bチマ以下の小さいサイズのプラグは単なるヒートンリグですが、基本となるのがこのカップリグ、そしてリミテッドモデルなどの特殊な物になるとLリグになります。

 当時のファンの間ではたまにLリグ物のルアーが広告に載るとそれだけで盛り上がった物でした。

 リグともう一つ、いくつか種類が有るのが目玉。

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 球の裏側にメッキ処理(?)を施してあるグラスアイ(実はプラスティック)は見る角度に拠って、光の反射具合が変わり、非常にきれいです。
 チマサイズはペイントアイ、基本はこのテラーと同じくグラスアイ、ちょっと豪華になるとピンアイと呼ばれる多角形のビーズを針釘で止めた目玉ですが、このピンアイも通常は赤いビーズなのに、僕の好きなOFと言うカラー専用には黄色のビーズを使ったり・・
 ペイントアイもウインクしてたり流し目だったり・・

 ひどいイタズラになると、お腹面に「バスのばーか」と書かれており、それをたまたまお店で普通に買った人が落書きしてあるとクレームを付けたと言う有名な話も有ります。
 ズイラーに取ってはもしそんな落書きが見付かろう物なら大騒ぎ、ですよ。

 他にも同じカラーの中でも少しだけ他とは違ってたり、とにかくちょっとした遊びが楽しくて堪らないメーカーでしたよ。

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 塗装についても、塗り自体は決して雑では無く、丁寧に綺麗に塗ってあると思います。

 但し、見ての通り使ってるうちにひび割れだけでは無く、部分的に剥がれ落ちてしまうんですよね。

 ZEALに言わせれば塗装割れはルアーが歳を取っていく味なので、完全に割れなくはしていない、との事でした。
 もともとひび割れは百も承知で買っているのがズイラーでしたから、それには何とも思わなかったのですが・・・
 2000年前後のモデルより剥がれ落ちる現象が目立つ様になります。
 この時のテラーなんて、初販のチマチマプロップGEと並んで特に酷い剥がれ方でした。

 意識的に塗料割れする様に作っていた様ですが、塗装仕上げの調整が難しかったのかも知れませんね。

 まぁそれでも動きやプラグの持つ雰囲気は堪らない物が有ったわけでして。

 ただ巻きで潜らせてみたり、ロッドでアクションせずにリーリングだけで首を振らせてみたり。

 まだ使った事が無いと言う方は一丁中古屋さんで見つけて使ってみて下さいな。

 あ、そうそう、個人的意見ではこいつ使う時はロッドはやっぱりZEALのPW56Lが一番しっくり来ますよ♪

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