今年、唯一オールドに手を出してしまったルアー、それがこのSouthbend社、Nip-I-Diddeeです。

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 最初に手に入れたオールドニップはSRW(シルバーレッドアローヘッド)でしたが、それと同時期の物だと思います。

 カラーは以前記事にしたタックアイの初期ニップと同じアルミカラーです。

 このカラーはどうしたって経年変色が目立つんでしょうね。黄色がかって元のアルミ色とのコントラストで木目が浮き上がってます。
 木目好きな僕としては堪らない風合いなんですけどね♪

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 楕円形のラインアイに、少し手の込んだボス付きプロップ、それにメタルビーズが贅沢に感じます。
 初めて道楽のルアーを見た時、ラインアイが楕円形をしていて、何でちゃんと丸くしないんだろうと思っていました(笑)
 当時はオールドなんて興味も無く、道楽のルアーは広告が面白かったので見てただけなんですが、今から思うとちゃんとこんな所まで再現してるんだと感心します。

 オールド物をそのままで実釣に使えればそれに越したことは無いんですが、フックだけはどうしても錆びが出ていたりと交換せざるを得ません。そう言う時に有り難いのがこのサーフェイスリグですね。

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 カップリグなどのヒートン式だとペンチでヒートンを広げて交換する必要が有るのですが、お世辞にも高級感とは言え無いサーフェイスリグも精密作業用のマイナスドライバーが有ればすぐに交換が出来ます。

 僕がニップを好きな理由は沢山有るわけですが、その中でボディとペラの大きさのバランスの良さが有ります。

 人には快感ホルモンと言う物質が有って、例えば人の笑顔であったり、マリリンモンローのボディラインで有ったり、富士山の裾野のラインで有ったり・・美しいと感じる有る形状を見ると快感ホルモンを分泌するそうです。
 それに似た快感がニップのペラやボディなど、全体のバランスを見てると有る訳です。

 まぁ難しい話はどうでも良く、要するにカッチョエエ訳です(笑)

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 勿論、格好だけでなく、このボスつきプロップは回転がすこぶる良く、一体何年経過したかも分からない程の時を経た今も軽快に、また水面ではトルクフルな回転を見せてくれるんですよね。

 リールのベアリングと似てる部分が有るかも知れませんが、良く先輩がこんな事を言ってました。
 リールで、店で指で弾いて良く回るのと、実際釣りで使って良く回るのは違うと。

 このニップも指で弾いて回るのはLuhr物の方がまぎれも無く良く回るんですが、水面でしっかりと水を掴み、ゆっくり引いても速く引いても変わらず重厚な回転を見せるのは古い物の方が良く回る気がするんです。

 もちろん、単純に良く回るから釣れる、とは結び付けられませんのでその点は明確にしておかねばなりませんが、個人的に、使ってて気持ちの良いのはこちらでした。

 特徴的な事と言えば、他に背中のネームが有りますが、これ、一応拡大で写真を撮ってはみましたが、ほっとんど分かりませんよね。実物を肉眼で見ても消えかかってますから当然と言えば当然です(笑)

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 この時期のNip-I-Diddeeのネームは非常に消え易い様です。SRWも文字すら確認出来ませんが、恐らくは消えてしまったのでは無いかと思います。

 歴史的な資料を全く持ち合わせていませんので、良くは分かりませんが、これとは別の時期のSH(ジムフィフィファー)はネームがはっきりと残ってますし、書体も違う様です。時期によって違う点も面白いです。

 Evans期の発泡樹脂製のニップが実際は品薄なのか、人気高いだけなのか、オク等ではお値段張りますが、やっぱり僕としてはこの時期の物が一番好きなんですよね。

 恐らく本年手にするNip-I-DiddeeはこのALUMカラーが最後だと思いますが、まだまだニップ熱は冷めそうに有りません(笑)

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